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真砂座
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まさござ
ふりがな文庫
“
真砂座
(
まさござ
)” の例文
山崎紫紅
(
やまざきしこう
)
君の「
上杉謙信
(
うえすぎけんしん
)
」が世に出たのも此の年であったと記憶している。舞台は
真砂座
(
まさござ
)
で伊井蓉峰君が謙信に扮したのである。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
水のうえには荷物船やぽっぽ蒸汽が忙しそうに往来し、そこにも暮らしい感じがあった。伊井や
河合
(
かわい
)
の根城だった
真砂座
(
まさござ
)
は、もう無くなっていた。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
浜町の家には、近くの
中洲
(
なかず
)
の
真砂座
(
まさござ
)
にたむろしていた、伊井、河合、村田、福島、木村などの新派俳優の下廻りが、どっちが楽屋かわからないほど入込んでいた。
旧聞日本橋:13 お墓のすげかえ
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
濡れた水着のままでよく
真砂座
(
まさござ
)
の
立見
(
たちみ
)
をした事があった。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
伊井蓉峰
(
いいようほう
)
の新派一座が
中洲
(
なかず
)
の
真砂座
(
まさござ
)
で日露戦争の狂言を上演、曾我兄弟が苦力に姿をやつして満洲の戦地へ乗り込み、父の
仇
(
かたき
)
の露国将校を討ち取るという筋であったそうで
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
真砂座
(
まさござ
)
時代に盛っていて看板のよかったこの
家
(
うち
)
を買い取るのにいくらかかったとか、改築するのにいくらいくらいったとかその金の大部分が、今、中の間で寝ている姉の
良人
(
おっと
)
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
もともと千歳座があったが、
中芝居
(
ちゅうしばい
)
であり、人気のあった中島座は小芝居ですでに焼けて
亡
(
ほろ
)
び、中洲に
真砂座
(
まさござ
)
があっても、歌舞伎の
稽古
(
けいこ
)
芝居か、新派であったので、明治座はたいした人気となった。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
山崎君は
真砂座
(
まさござ
)
に「上杉謙信」、明治座に「歌舞伎物語」、「破戒曾我」などを上演させた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それにもかかわらずこの辺一帯の地の利もすでに悪くなって、
真砂座
(
まさござ
)
のあった時分の下町
情緒
(
じょうしょ
)
も影を潜め、水上の交通が
頻繁
(
ひんぱん
)
になった割に、だだ広くなった幹線道路はどこも薄暗かった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
砂
常用漢字
小6
部首:⽯
9画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“真砂”で始まる語句
真砂
真砂町
真砂路
真砂子