“伊井蓉峰”の読み方と例文
読み方割合
いいようほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
当時奥山の住人というと奇人ばかりで、今立派な共同便所のある処あたりに、伊井蓉峰いいようほうのお父さんの、例のヘベライといった北庭筑波きたにわつくばがいました。
秀造さんは私の老母ははにいわせると、伊井蓉峰いいようほうの顔を、もっと優しく——優しくの意味は美男を鼻にかけない——柔和にゅうわにしたようなと言っている。
伊井蓉峰いいようほうの弟子に石井孝三郎こうさぶろうと云う女形おやまがあった。絵が好きで清方きよかたの弟子になっていた。あまり好い男と云うでもないがどことなく味のある顔をしていた。
唖娘 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)