真砂町まさごちやう)” の例文
旧字:眞砂町
「いや、真砂町まさごちやうのは三等局で電報はかけられないんだよ。これから本郷局へ行く気でゐるんだが……」
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
兄妹ふたりは本郷真砂町まさごちやうの素人屋にへやを並べてゐて、信吾は高等学校へ、静子はなにがしの美術学校へ通つた。当時少尉の松原政治が、兄妹ふたりに接近し始めたのは、其後間もなくの事であつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「さア、真砂町まさごちやうの停留所前にあるが……」
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)