“まさごちやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
眞砂町60.0%
真砂町40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それでは後がうるさい。何をいても町役人と、眞砂町まさごちやうの親分に知らせなきやなるまい。お前一と走り頼むぜ」
自分の家の方へ歸つて行くお仙の後ろ姿を見送つて眞砂町まさごちやうの喜三郎は言ひました。
「いや、真砂町まさごちやうのは三等局で電報はかけられないんだよ。これから本郷局へ行く気でゐるんだが……」
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)
兄妹ふたりは本郷真砂町まさごちやうの素人屋にへやを並べてゐて、信吾は高等学校へ、静子はなにがしの美術学校へ通つた。当時少尉の松原政治が、兄妹ふたりに接近し始めたのは、其後間もなくの事であつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「さア、真砂町まさごちやうの停留所前にあるが……」
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)