眞砂町まさごちやう)” の例文
新字:真砂町
眞砂町まさごちやうの喜三郎——若くて野心的で、平次の心醉者なる御用聞が、風呂敷に包んだまゝ、三百兩の小判を持つて來て見せたのです。
事件が重大と見たのか、與力笹野新三郎出役、眞砂町まさごちやうの喜三郎と錢形平次が腰繩を打たれた新吉を調べて居ります。
「それでは後がうるさい。何をいても町役人と、眞砂町まさごちやうの親分に知らせなきやなるまい。お前一と走り頼むぜ」
自分の家の方へ歸つて行くお仙の後ろ姿を見送つて眞砂町まさごちやうの喜三郎は言ひました。