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蹶
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つまず
ふりがな文庫
“
蹶
(
つまず
)” の例文
而
(
しこう
)
して彼が九
顛
(
てん
)
十起、
堅忍
(
けんにん
)
不抜
(
ふばつ
)
、いよいよ窮していよいよ
画策
(
かくさく
)
し、いよいよ
蹶
(
つまず
)
きていよいよ奮うに至っては、恐らくは十の松陰あるも、また及ぶ所無けん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
其
状貌
(
じょうぼう
)
の
醜怪
(
しゅうかい
)
なるに九助大いに怖れを為し、是や
兼
(
かね
)
て赤倉に住むと聞きしオホヒトならんと思ひ急ぎ遁げんとせしが、過ちて石に
蹶
(
つまず
)
き転び落ちて、
却
(
かえ
)
りて大人の傍に倒れたり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
尾また長くその端毛あり、一
跳
(
とび
)
数足、止まるとすなわち
蹶
(
つまず
)
き
仆
(
たお
)
る〉と
出
(
い
)
づ、英語でジャーボアといいて後脚至って長く外貌習慣共にオーストラリアのカンガルーに似た物だ(第四図)。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
谷川
縁
(
べり
)
の一筋道で樹の根に
蹶
(
つまず
)
き倒れるおかめの
髻
(
たぶさ
)
を掴んで引摺り倒し
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いよいよ陰士とすれば早く
尊顔
(
そんがん
)
を拝したいものだ。陰士は今や勝手の上に大いなる泥足を上げて
二足
(
ふたあし
)
ばかり進んだ模様である。三足目と思う頃
揚板
(
あげいた
)
に
蹶
(
つまず
)
いてか、ガタリと
夜
(
よる
)
に響くような音を立てた。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
また曰く、「伏見の事万一
蹶
(
つまず
)
かば
嘯聚
(
しょうしゅ
)
賊となれ、頼政の事汝
固
(
もと
)
より
自
(
みず
)
から任ぜざるべからず」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
蹶
漢検1級
部首:⾜
19画
“蹶”を含む語句
蹶起
蹶立
蹶然
蹶落
蹶飛
一蹶
困蹶
蹶散
顛蹶
蹶鼠
蹶速
蹶躓
蹶張
蹶做
蹶倒
足蹶
総蹶起
再蹶起