“振絞”の読み方と例文
読み方割合
ふりしぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土堤下の草地で醜く酔い痴れた数組の男女が、れた声を振絞ふりしぼっていた。厭なことだ。今日は何も為ずに寝る、明日は早く起きて推敲を急ぐだろう。
市郎は我を忘れてね起きた。精一ぱいの声を振絞ふりしぼって、「助けてれ。角川市郎はここにいるぞ。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
けだものとも鳥とも附かぬ奇妙な声を振絞ふりしぼった。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)