“つまづ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
83.1%
6.5%
3.9%
2.6%
1.3%
爪付1.3%
1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
馬車あまた火山のあなより熔け出でし石を敷きたる街をひて、間〻馬のその石面のなめらかなるがためにつまづくを見る。小なる雙輪車あり。
かくまひくれよとの頼み故其儘懷中なし夜に入しかば急ぎ歸る河原にや何やらつまづきしが死骸しがいとも氣が付ず行過たり彼の安五郎は九助にわかれ妻の行方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
心洵に神にあこがれていまだその声を聴かざるもの、人知れず心の悩みに泣くもの、迷ふもの、うれふるもの、一言すればすべて人生問題につまづきずつきて惨痛の涙を味へるもの
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
われはこの夕まで、日暮れてこゝに來しことなかりき。鬼氣は少年の衣を襲へり。歩をうつす間、高草の底に横はりたる大理石の柱頭につまづきて倒れ、また起き上りて帝王堡ていわうはうの方を仰ぎ見つ。
明候折衣類いるゐすその付居しを妻節が見付如何いたせしやと申され私しもおどろかんがへ然すれば昨夜河原にてつまづきしは生醉に之なく怪我人にても有しやかつ昨日金谷村法會ほふゑせきにて鼻紙入を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
せつが心付如何なる事ぞと申せしに九助も驚き昨夜河原かはらにてつまづきしが酒にゑひし人のたふ伏居ふしゐる事と思ひしに怪我人けがにんにてもありしかとかたり居し時九郎兵衞が案内にて領主りやうしゆ捕方とりかた入來り有無うむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
伯父おぢが京都で殺された時は、頭巾を着た人間にどや/\と、旅宿やどやに踏み込まれて、伯父は二階のひさしから飛びりる途端、庭石に爪付つまづいて倒れる所をうへから、容赦なくられた為に
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
駿河臺で摺れ違ひ樣ピカリと來たとき、捨石につまづいて轉んだのが命拾ひでした。轉がりついでに石垣の下まで落ちて、死に物狂ひで逃げたが、あとで考へると口惜しくてたまりません。
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)