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跌
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つまづ
ふりがな文庫
“
跌
(
つまづ
)” の例文
まことに濟まぬ事ながら、われ若し強ひて踊り出でば、おのれ一人
跌
(
つまづ
)
き轉ぶのみならず、敵手の貴婦人をさへ
拉
(
ひ
)
き倒すならん。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
匿
(
かく
)
まひ
呉
(
くれ
)
よとの頼み故其儘懷中なし夜に入しかば急ぎ歸る河原にや何やら
跌
(
つまづ
)
きしが
死骸
(
しがい
)
とも氣が付ず行過たり彼の安五郎は九助に
分
(
わか
)
れ妻の行方を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
踏み
耐
(
こた
)
へんとせし貫一は水道工事の
鉄道
(
レイル
)
に
跌
(
つまづ
)
きて
仆
(
たふ
)
るるを、得たりと
附入
(
つけい
)
る曲者は、
余
(
あまり
)
に
躁
(
はや
)
りて貫一の仆れたるに又跌き、一間ばかりの
彼方
(
あなた
)
に
反跳
(
はずみ
)
を打ちて投飛されぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
驚きしも宜なりけり、蒼然として死人に等しき我面色、帽をばいつの間にか失ひ、髮は
蓬
(
おど
)
ろと亂れて、幾度か道にて
跌
(
つまづ
)
き倒れしことなれば、衣は泥まじりの雪に
汙
(
よご
)
れ、處々は裂けたれば。
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
引
(
ひく
)
而已
(
のみ
)
か
飛石
(
とびいし
)
に迄
血
(
ち
)
の付居たるはいかなることぞと
問
(
とは
)
るゝに傳吉
答
(
こた
)
へて其夜
畑村
(
はたむら
)
へ參り河原にて物に
跌
(
つまづ
)
きしが
眞暗
(
まつくら
)
にて何か
分
(
わか
)
りませぬゆゑ早々立歸り
翌朝
(
よくてう
)
裾
(
すそ
)
に血がつき居たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
驚きしも
宜
(
うべ
)
なりけり、蒼然として死人に等しき我面色、帽をばいつの間にか失ひ、髪は
蓬
(
おど
)
ろと乱れて、幾度か道にて
跌
(
つまづ
)
き倒れしことなれば、衣は泥まじりの雪に
汙
(
よご
)
れ、処々は裂けたれば。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
宮は
猶脱
(
なほのが
)
るるほどに、帯は
忽
(
たちま
)
ち
颯
(
さ
)
と
釈
(
と
)
けて
脚
(
あし
)
に
絡
(
まと
)
ふを、右に左に
踢払
(
けはら
)
ひつつ、
跌
(
つまづ
)
きては進み、行きては
踉
(
よろめ
)
き、彼もはや力は
竭
(
つ
)
きたりと見えながら、
如何
(
いか
)
に
為
(
せ
)
ん、
其処
(
そこ
)
に伏して
復
(
また
)
起きざる時
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
殘
(
のこ
)
すべき此段は憑司が
訴
(
うつた
)
への通りなり何故に汝が衣類に血のつきたるやと
詰
(
なじ
)
れば傳吉は私し
昨夜
(
さくや
)
畑村
(
はたむら
)
より
日暮
(
ひぐれ
)
て歸る時河原にて
物
(
もの
)
に
跌
(
つまづ
)
き
不審
(
ふしん
)
に存じ候が定めて酒に
醉
(
よひ
)
し人の
寢
(
ね
)
て居ることゝ存じ
咎
(
とが
)
められては
面倒
(
めんだう
)
と
脇
(
わき
)
へ
寄
(
よつ
)
て通り
拔
(
ぬけ
)
しが
眞
(
しん
)
の
闇
(
やみ
)
ゆゑ死人とは一
向
(
かう
)
存じ申さず今朝
衣類
(
いるゐ
)
并
(
なら
)
びに庭の
敷石
(
しきいし
)
等へ血の
着
(
つき
)
居
(
を
)
りしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
跌
漢検1級
部首:⾜
12画
“跌”を含む語句
蹉跌
大蹉跌
一蹉跌
磋跌
跌倒
跌宕
跌踢
躓跌