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蹶
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つまづ
ふりがな文庫
“
蹶
(
つまづ
)” の例文
「
汝
(
われ
)
何處
(
どこ
)
さ
行
(
え
)
くんだ。こうれ」
勘次
(
かんじ
)
は
引
(
ひ
)
つ
捉
(
つか
)
まうとしたがおつぎは
身
(
み
)
を
捩
(
ねぢ
)
つてさつさと
行
(
ゆ
)
く。
勘次
(
かんじ
)
は
慌
(
あわ
)
てゝ
草履
(
ざうり
)
の
爪先
(
つまさき
)
が
蹶
(
つまづ
)
きつゝおつぎの
後
(
あと
)
に
跟
(
つ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
われはこの夕まで、日暮れてこゝに來しことなかりき。鬼氣は少年の衣を襲へり。歩をうつす間、高草の底に横はりたる大理石の柱頭に
蹶
(
つまづ
)
きて倒れ、また起き上りて
帝王堡
(
ていわうはう
)
の方を仰ぎ見つ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
おつぎは
後
(
あと
)
へ
退去
(
すさ
)
つた。おつぎは
殆
(
ほと
)
んど
無意識
(
むいしき
)
に
土手
(
どて
)
を
南
(
みなみ
)
へ
走
(
はし
)
つた。
處々
(
ところ/″\
)
誰
(
だれ
)
かゞ
道芝
(
みちしば
)
の
葉
(
は
)
を
縛
(
しば
)
り
合
(
あは
)
せて
置
(
お
)
いたので、おつぎは
幾度
(
いくたび
)
かそれへ
爪先
(
つまさき
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けて
蹶
(
つまづ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
わが最後の梯を登りゆくとき、一人の女の小き絹の
片
(
きれ
)
にて髮を
裹
(
つゝ
)
み、
闊
(
ひろ
)
き暗色の上衣を着たるが入口に現れて、あすの名題や變りし、
蹶
(
つまづ
)
き給ふな、マルコオと云ひつゝ迎へぬ。我はつと
室内
(
へやぬち
)
に進みぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
續
(
つゞ
)
いて
擲
(
なげう
)
つた。
曲者
(
くせもの
)
は
既
(
すで
)
に
遁
(
に
)
げ
落
(
お
)
ちたけれど
彼
(
かれ
)
の
不意
(
ふい
)
の
襲撃
(
しふげき
)
に
慌
(
あわ
)
てゝ
節
(
ふし
)
くれ
立
(
だ
)
つた
柹
(
かき
)
の
根
(
ね
)
に
蹶
(
つまづ
)
いて
倒
(
たふ
)
れた。
彼
(
かれ
)
は
次
(
つき
)
の
日
(
ひ
)
足
(
あし
)
を
引
(
ひき
)
ずらねば
歩
(
ある
)
けぬ
程
(
ほど
)
足首
(
あしくび
)
の
關節
(
くわんせつ
)
に
疼痛
(
とうつう
)
を
感
(
かん
)
じたのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
蹶
漢検1級
部首:⾜
19画
“蹶”を含む語句
蹶起
蹶立
蹶然
蹶落
蹶飛
一蹶
困蹶
蹶散
顛蹶
蹶鼠
蹶速
蹶躓
蹶張
蹶做
蹶倒
足蹶
総蹶起
再蹶起