“眊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かす60.0%
くも20.0%
まどろ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼が最愛の妻は、その一人を守るべき夫の目をかすめて、いやしみてもなほ余ある高利貸の手代に片思の涙をそそぐにあらずや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
婦人はとにもかくにも遣過やりすごせしが、又何とか思直おもひなほしけん、にはかに追行きて呼止めたり。かしら捻向ねぢむけたる酔客はくもれるまなこと見据ゑて、われひとかといぶかしさにことばいださず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
す事もあらねば、貫一は臥内ふしどに入りけるが、わづかまどろむと為ればぢきに、めて、そのままにねむりうするとともに、様々の事思ひゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)