“寤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
71.7%
さま6.5%
6.5%
4.3%
さめ4.3%
さと2.2%
2.2%
めざ2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その大刀をお受け取りなさいました時に、熊野の山の惡い神たちが自然に皆切り仆されて、かの正氣を失つた軍隊が悉くめました。
どの位経ったか全く憶えが有りませんが、旦那、火事ですよ、火事です、旦那、……と云う声にはっと眼をさましました。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
絶望のまゝ、幾晩も仰ぎ寢たきりで、目は晝よりもめて居た。其間に起る夜の間の現象には、一切心が留らなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
然れどもわづかに現在の「生」をうかゞひ知ることを得るなり、現在の「生」は夢にして「生」の後がなるべきや否や、吾人は之をも知る能はず。
身躰四肢必らずしも人間の運作を示すにあらず、別に人間大に施為せゐするところあり。ひそかに思ふ、終にさめざるもの真のか。終に寐せざるもの真の寐か。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
周はあきれて鏡を見ていたが、まもなくこれは成が幻術を以て自分を隠遁いんとんさせようとしているためだろうとさとった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
「まだお目めになりませんか。早く申し上げるがよい。夜はもう明けました。獵場においでなさいませ」
いとさはらかに青みたるあしためざめ、見かへれば
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)