“隠遁”の読み方と例文
旧字:隱遁
読み方割合
いんとん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その秋生国しょうごく遠州えんしゅう浜松在に隠遁いんとんして、半士半農の生活を送ることとなったが、その翌年の正月になって主家しゅか改易かいえきになってしまった。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
隠遁いんとんそれ自身は私たちの目的にはならぬ。美藝より民藝への発展は、己れを救うことにより、他と共に救わるることへの推移を意味する。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
さて、騎西家の人達は、そのようにして文明からち切られ、それから二年余りも、今日まで隠遁いんとんを破ろうとはしなかった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)