“隠者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いんじゃ93.8%
ゐんじや6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日、近郷巡回の偵察帰りに、加賀田の隠者いんじゃ毛利時親に会ってきた弟の正季は、なにかの報告も終ったあとで、正成へすすめていた。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葉子は美しい不思議な幻影でも見るように、電気灯の緑の光の中に立つ二人の姿を、無常を見ぬいた隠者いんじゃのような心になって打ちながめた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わが知らぬ花も咲かむと雑草に春雨まてる隠者ゐんじやぶりかな
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)