寝所ふしど)” の例文
旧字:寢所
ようとすると、蒼白い月光が隈なくうすものを敷たように仮の寝所ふしどを照して、五歩ばかり先に何やら黒い大きなものが見える。
わが心あらしのぎたらむがごとし寝所ふしどに居りて水飲みにけり
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
うらがなしきゆふべなれどもピナテールが寝所ふしどおもひて心なごまむ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
寂しさに堪ふる寝所ふしどに明暮れし吾にせまりて青き山々
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)