“寢顏”の読み方と例文
新字:寝顔
読み方割合
ねがほ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その風雪ふうせつの一にぎりのつぶては、時々とき/″\のやうな欄間らんますき戸障子としやうじなかぬすつて、えぬつめたいものをハラ/\とわたし寢顏ねがほにふりかけてゆく。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
取出し拔て行燈あんどう火影ほかげきつと鍔元より切先きつさきかけて打返し見れども見れどもくもりなき流石さすが業物わざもの切味と見惚て莞爾と打笑うちわらさやに納めて懷中ふところへ忍ばせ父の寢顏ねがほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
寢顏ねがほ電燈でんとういとつたものであらう。嬰兒あかんぼかほえなかつた、だけそれだけ、懸念けねんへば懸念けねんなので、工學士こうがくしが——こひすつぽんか、とつたのはこれであるが……
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)