“ねぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
95.7%
塒巣0.7%
寝倉0.7%
寝所0.7%
0.7%
0.7%
栖処0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本船へ帰ると、私たちは初めて自分たちのねぐらに戻ったような気安さを感じた。何かさびしい、あっけないような国境の印象であった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
久しく我らをいやしみたり、我らにささぐべきはずの定めのにえを忘れたり、う代りとして立って行くいぬ驕奢おごり塒巣ねぐら作れるとり、尻尾なき猿、物言う蛇、露誠実まことなき狐の子、汚穢けがれを知らざるいのこ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「俺も寝倉ねぐらへ帰るとしよう」
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寝所ねぐらへ帰る鳥の群が、赤い夕陽をしのぎながら、ふもとの方へ翔けて行った。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
神前にて腹十文字にきり、はらわたをくり出し、悪血をもって神柱かんばしらをことごとく朱にそめ、悪霊になりて未来永劫えいごう、当社の庭を草野となし、野干やかんねぐらとなすべし——うんぬん。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
純白まっしろの裏羽を日にかがやかし鋭く羽風を切って飛ぶは魚鷹みさごなり。その昔に小さき島なりし今は丘となりて、そのふもとには林をめぐらし、山鳩やまばと栖処ねぐらにふさわしきがあり。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)