“すみか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
住家32.4%
棲家28.6%
棲処8.2%
住処7.1%
4.9%
栖家4.4%
棲所3.8%
2.2%
住所1.6%
栖所1.1%
住宅1.1%
棲居0.5%
棲巣0.5%
住居地0.5%
住換0.5%
住處0.5%
巣窟0.5%
栖処0.5%
棲處0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きっかり八時に、わたしはフロックコートを一着におよび、頭のを小高くり上げて、公爵夫人住家なる傍屋へ入って行った。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
刺繍を施したカーテンがつるしてあった。でも、そこからは、動物の棲家のように、異様な毛皮と、獣油の臭いが発散して来た。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
所謂牛蒡種の本場なる上宝村双六谷が、もともと護法なる天狗の棲処であったということは、果していかなる意味であろうか。
……昨夜のおでんはうまかったナ……と思ったら、もういけません。……しみ/″\、かなしくなったわ、あたし、心の住処のないことが……
三の酉 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
水鶏だって、わが家の戸を叩いたかと思うくらい近くを啼いてゆく。——それにしても、何んとまあ物思い自身の巣くっているようななのだろうかしら。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
我は尚席上にて、マリウチア、ドメニカ等に教へられし歌をうたひ、又曠野の中なる古墳の栖家、眼の光おそろしき水牛の事など人々に語り聞せつ。
彼らは、そこを「蓮中の宝芯」と呼んで登攀をあせるけれど、まだ誰一人として行き着いたものはない。そのうえ、古くは山海経でいう一臂人棲所
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
初編にもしるしたるごとく、我国の冬にいたれば山をて雪国へさる、これ雪ふかくしてにとぼしきゆゑなり。春にいたればもとのへかへる。
ただ僕が住所は、天つ神の御子の天つ日繼知らしめさむ、富足る天の御巣の如一五、底つ石根に宮柱太しり、高天の原に氷木高しりて治めたまはば、足らず一六八十坰手に隱りてはむ一七
我は幽欝なる汝の栖所圧込められ
失楽 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
そりゃそうだけれども少なくとも月にはそんな生存したものは一だっていないという定説なんだから、そんな事はあるまい。もう程なく帰って来るだろうから、それよりは飯でもすんだなら吾々の住宅
月世界跋渉記 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
黒衣棲居を立出でしが、が言葉を虚誕なりとは、月にめく路傍の、露ほども暁得らねば、ただ嬉しさに堪えがたく
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
かくて時刻も移りしかば、はや退らんと聴水は、他の獣を告げ、金眸が洞を立出でて、倰僜く足を踏〆め踏〆め、わが棲居へと辿りゆくに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ひ見る程に元は相應の旅籠屋と見えて家の作りやう由緒ありげに見えけれども彼の小娘の外一人もなきは山樵盜賊棲巣ならんとりに怪しくなり逃道
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たりける此所は名に周智郡大日山のき秋葉山の絶頂なれば大樹高木生茂り晝さへ木下闇夜は猶さらに月森々として更行樣に如何にも天魔邪神棲巣とも云べきには猿猴の木傳ふ聲谷には流水滔々木魂遠寺く遙に聞ば野路て青嵐颯々
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
湖水と原始林とで美しく飾られた神仙境——すなわち人猿の住居地には、有尾人以外に老人が——紛れもない欧羅巴の人間があたかも人猿の王かのように彼らの群に奉仕されて
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
長吉は一年ばかり以前同じ地方のNという町から中村家に住換えて来たもので、以前のことは兎も角、中村家へ来てからの彼女には何の変った所もなく、浮いた稼業の女にしては
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それは私の住處でない
艸千里 (旧字旧仮名) / 三好達治(著)
「いやこれはありそうなことだ。泥棒の巣窟へ泥棒が忍び込む気遣いはないからな、それで用心しないのだろう」彼は中へはいって行った。玄関の間は六畳らしく燈火がないので暗かった。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
疑わしくば木枝を空中にげ、その向う処をみて占うといい、カンボジア人は、虎栖処より出る時、何気なく尾が廻る、そのをみて向うべき処を定むと信ず。
リード氏の魂が、自分の妹の子の受けてゐる不法な待遇に惱まされて、教會の納棺所、または何處か知らない、死者の世界にある棲處を去つて、この部屋の私の前に現はれるかも知れないと思つた。