“すまひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スマヒ
語句割合
住居91.1%
住宅3.6%
住處1.8%
居住1.8%
打擂1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし、台湾たいわんの南のはじの要害の地に、支那しなの海賊がやつてきて、住居すまひをかまへましたので、附近の住民はたいへん困りました。
金の猫の鬼 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
持出て挨拶あいさつなしかうらいなるに女ばかりにてさみし折柄をりからゆゑはれるまではなし給へと取卷とりまきしかば彦兵衞は元來辯舌べんぜつよく上方かみがたの名所又は女郎屋の體等さまとう面白おもしろはなすにより老女もきように入り其許そのもとには何方に住宅すまひ致され候やと尋ねけるに私しは御近處橋本町願人ぐわんにん坊主ばうずとなり罷在まかりありて小間物商賣あきなひ致し候と云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
元來もとより人の住處すまひとして造られたりしところなれば、こゝにてはわれらの力に餘りつゝかしこにてはわれらが爲すをうること多し 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかしてすべなゝつの星は、その大いさとそのはやさとその住處すまひの隔たるさまとを我に示せり 一四八—一五〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
折が有つたら又お目に掛ります。は、僕の居住すまひ? 居住は、まあ言はん方が可い、あまなれば宿も定めずじや。言うても差支さしつかへは無いけれど、貴方に押掛けらるると困るから、まあ言はん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
格子木戸こうしきどの内を庭がかりにしたるかど楪葉ゆづりはの立てるぞ遊佐が居住すまひなる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
左に推させ、と右へ、捻ぢ回したる打擂すまひ本手てなみに、さしもたけたる須本太牛は、おぞ頑童わらべ放下ほかさるる猪児ゐのこごと地響ぢひびきして摚と仰反り倒れけり——と描写している。
越後の闘牛 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)