“すまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
住居92.1%
住宅2.1%
棲居1.8%
住家1.0%
住所0.5%
寓居0.5%
住坊0.3%
僑居0.3%
家屋0.3%
居住宅0.3%
(他:3)0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岡本の住居すまいは藤井の家とほぼ同じ見当けんとうにあるので、途中までは例の川沿かわぞいの電車を利用する事ができた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
本陣から上隣りの石垣いしがきの上に立つ造り酒屋の堅牢けんろう住居すまいが、この伊之助の帰って行くのを待っていた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「桜井先生や、広岡先生には、せめて御住宅すまいぐらいを造って上げたいのが、私共の希望なんですけれど……町のために御苦労願って……」
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから二月経過たつと磯吉はお源と同年輩おなじとしごろの女を女房に持って、渋谷村に住んでいたが、矢張やはり豚小屋同然の住宅すまいであった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
暫時しばらく彼女は家の門口に立って、垣根のところから南瓜のり下ったようなわびしい棲居すまいのさまを眺めた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
責任感でかすかにふるえているかと思うその中年の女の声は、ひろ子に田舎町のはずれに在る侘しいトタン屋根の棲居すまいを思いやらせた。
播州平野 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「まあ、せいぜい大切だいじにしておあげなさるがいい。手前もまた何かのおりにお訪ねすることもござろうが、ただ今のお住家すまいはこの御近所で?」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
伴藏は如何いかにもして自分の悪事をかくそうため、今の住家すまい立退たちのかんとは思いましたけれども、あわてた事をしたら人の疑いがかゝろう、あゝもしようか
多くの人間の住所すまいでは一般に南側が明るく、北側が暗いからである。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
住所すまいは?」
呪われの家 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
遠い神主の寓居すまいの方から、三吉、正太の二人が帰って来た頃は、近い親戚のものだけ残った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
秋も深く成って、三吉の家ではめずらしく訪ねて来た正太を迎えた。正太は一寸上京した帰りがけに、汽車の順路を山の上の方へ取って、一夜を叔父の寓居すまいで送ろうとして立寄ったのであった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
西曲輪は姫嬪きひん住坊すまい、人質曲輪とも呼ばれていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
馮大異ひょうたいい上蔡じょうさいの東門にある自分の僑居すまいから近村へ往っていた。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
家屋すまいも石造玻窓はそうにかぎり。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
それは治明博士が隆夫のために、例の無電小屋を居住宅すまいにあてるよう隆夫の母親にいいつけたからである。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
花なぞを植えて静かに老年の時を送ろうとした先生がしばらく奥さんと別れ住んでいたというその幽棲すまいの方へ行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
人様々の顔の相好すまい、おもいおもいの結髪風姿かみかたち聞覩ぶんとあつまる衣香襟影いこうきんえいは紛然雑然として千態万状ばんじょう、ナッカなか以て一々枚挙するにいとまあらずで、それにこの辺は道幅みちはば狭隘せばいので尚お一段と雑沓ざっとうする。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
やがて相撲すまいの頃になった。
かげろうの日記 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)