“すま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:スマ
語句割合
28.7%
23.5%
20.8%
須磨12.1%
3.5%
簀巻2.4%
2.1%
住居1.4%
1.4%
相撲1.0%
(他:9)3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹のすまっている静な町には、どんな人が生活しているかと思うような、門構の大きな家や庭がそこにも此処ここにもあった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
以前、あしかけ四年ばかり、相州逗子そうしゅうずしすまった時(三太郎さんたろう)と名づけて目白鳥めじろがいた。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
更に耳をすまして窺うと、声は一人ひとりでない、すくなくも二人ふたり以上の人が倒れてくるしんでいるらしい。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
時に五助は反故紙ほごがみしごいてすました剃刀かみそりぬぐいをかけたが、持直しててのひらへ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
又しても妄想もうぞうが我を裏切うらぎりして迷わする声憎しと、かしらあぐれば風流仏悟りすました顔、外には
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
中幕の両優を「天下無類、古今無類」といふ四字にてすませ、片市と松助のよだれくりと三助とを評せしは大利口なり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
この人たちは若いころに院の御愛人であったが、須磨すまへおいでになった留守中から夫人付きになっていて、皆女王を愛していた。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
彼は京都附近から須磨すま明石あかしを経て、ことにると、広島へんまで行きたいという希望を述べた。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
で、私は、最初にその用をすましてしまつてから、清潔せいけつで靜かな小さい通りを、靴屋から郵便局へと歩いて行つた。
葬式さうしきはほんの姻戚みより近所きんじよとだけで明日あすうちすますといふことにめた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あの百姓共の殺気の立ち方は?——俺は、袋叩ふくろだたきに逢って、簀巻すまきにされるかと思った。
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「ええそうよ。名探偵を簀巻すまきにしているところよ。ホホホホホ」
黒蜥蜴 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
渋江氏が亀沢町に来る時、五百はまた長尾一族のために、もと小家こいえを新しい邸にうつして、そこへ一族をすまわせた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「狐か狸でもすまってそうな家だねえ」耕吉はつくづくそう思って、思わず弱音を吐いた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
例の小路こうじを二三度曲折して、須永の住居すまっている通りの角まで来ると、彼より先に一人の女が須永の門をくぐった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
予は茫然ばうぜんとして立ちたりけるが、想ふに藪の中に住居すまへるは、狐か狸か其るゐならむ。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
磨ぎすましたる三日月は、惜しや雲間に隠れき、ゆかりの藤の紫は、厄難いまだ解けずして再び奈落に陥りつ、外よりきたれる得右衛門も鬼の手に捕られたり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
牛肉はすまじるへ入れるよりも味噌汁へ入れた方が良いようですね
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
驚き怒りてつかみかかれる彼を、武男は打ち倒さんと相撲すまう。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
(堀久太郎と蒲生がもう忠三郎。ふたりして相撲すまえ)
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと眼がかち合うと、疑いに満ち、相対峙あいたいじして譲らない二つの心が、稲妻のように閃き、角力すまおうとするのを、互に鋭く感じる。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
草の香にはずむ吾子あこゆゑはてはなしあはて角力すまひて父はころぶを
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
これはオランダ語か何かかも知れない——も吹き飛ばされて、兵隊はクルクル簀捲すまきにされてしまった。
「高いところから落っこったんだい、それもちっとやそっと高いところから落ちたんじゃねえ。野郎、喧嘩をしたな、喧嘩をして簀捲すまきにされて高いところから突き落されたんだ、これここに縄のあとがある、縄でギューギュー引括ひっくくられて突き落されたんだ、人をばかにしていやがる」
大菩薩峠:06 間の山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
おやすまして、石のしたもぐつてく。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
狭くして深い生命の新しい兆しは、最鋭いまなざしで、自分の生命を見つめている詩人の感得を述べてる処にすまって来る。
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
それから、数分の後、整然と、現場をすてた仲仕たちを乗せて、大伝馬船は、寿満すま丸の舷側を離れた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
まき氏の家は大手町の川に臨んだ閑静なすまいで、私もこの春広島へ戻って来ると一度挨拶あいさつに行ったことがある。
廃墟から (新字新仮名) / 原民喜(著)