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簀巻
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すま
ふりがな文庫
“
簀巻
(
すま
)” の例文
同情する! 労働者はほとんどすべてが、
罷工
(
ひこう
)
することのできない地位につき落とされているんだ! あらゆる組織がおれたちを
簀巻
(
すま
)
きにしているんだ。
海に生くる人々
(新字新仮名)
/
葉山嘉樹
(著)
……こいつは、加代姫にちょっとよくないことをしたんで、六平たちに
簀巻
(
すま
)
きにされて皀莢河岸に沈められた。
顎十郎捕物帳:21 かごやの客
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
あの百姓共の殺気の立ち方は?——俺は、
袋叩
(
ふくろだた
)
きに逢って、
簀巻
(
すま
)
きにされるかと思った。
三人の相馬大作
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
氷の山、氷の原、氷の谷、空々漠々たる氷の野を、与惣次は
目的
(
めあ
)
てなく
漂泊
(
さすら
)
い出した。時として多勢の人声がした。荒々しい物音もした。
簀巻
(
すま
)
きのように転がされている感じがした。
釘抜藤吉捕物覚書:04 槍祭夏の夜話
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そこいらには半蔵が馬籠から持って来た歌書なども取り散らしてある。
簀巻
(
すま
)
きにして携えて来た筆も置いてある。求めらるるままに、彼は自作の
旧
(
ふる
)
い歌の一つをその紙の上に書きつけた。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「ええそうよ。名探偵を
簀巻
(
すま
)
きにしているところよ。ホホホホホ」
黒蜥蜴
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「店のやつらは
簀巻
(
すま
)
きにして、江戸川へほうりこめ」
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「ホホホホホ、明智小五郎、あんたの守護神の明智小五郎が、死んじまったのよ。あの長椅子の中へはいったまま、
簀巻
(
すま
)
きにされて、海んなかへ沈められてしまったのよ。たった今、たった今、甲板からドブンと水葬礼にされちゃったのよ。ホホホホホ」
黒蜥蜴
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
簀
漢検1級
部首:⽵
17画
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
“簀”で始まる語句
簀
簀子
簀戸
簀垂
簀框
簀蓋
簀垣
簀捲
簀掻藁
簀子縁