“簀掻藁”の読み方と例文
読み方割合
すがきわら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室は八坪ばかりの広さで、何の飾りけもないのがかえって清々すがすがと見えた。床には、簀掻藁すがきわらべ、そのうえに薄縁うすべりいてある。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「板屋びさしの弓長屋に、ひっそり縁者どもが寄り、簀掻藁すがきわらとこにしいて、うす暗い短檠たんけいの明りが三ツ四ツ、聟どのと花嫁が中ほどに坐って、形ばかりの杯事さかずきごとをしたまでのこと——」
日本名婦伝:太閤夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)