“簀垂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すだれ75.0%
すだ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は常に我々とはかけへだたった奥の二間ふたま専領せんりょうしていた。簀垂すだれのかかったその縁側に、朝貌はいつでも並べられた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
茶の間へ来て見ると、自分の膳の上に簀垂すだれが掛けて、火鉢のそばに据えてあった。柱時計はもう十二時廻っていた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
迷亭先生もう善かろうと思って下を見ると、まだ十二三本の尾が蒸籠の底を離れないで簀垂すだれの上に纏綿てんめんしている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)