“すだれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.5%
簀垂1.3%
0.4%
珠簾0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しとみをおろしすだれをふかく垂れている様子まで、夢の中で見たのと寸分ちがわないのを、不思議だなと思いながら、豊雄は門をはいった。
茶の間へ来て見ると、自分の膳の上に簀垂すだれが掛けて、火鉢のそばに据えてあった。柱時計はもう十二時廻っていた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白足袋しろたびすべりそうな廊下、酔いでもさますふうをよそおいながら母屋おもやのほうをうかがってゆくと、その目の前へ、すだれのような灯明あかりのしまがゆらゆらとうごいて。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
橋廊きょうろうを渡って、一房の珠簾すだれ内をそっとのぞいてみた。すると、正面の欄間らんまがくに、墨のも濃く読まれたのは
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
みどりすだれを銀のかぎでかけた所に美しい女がいた。それが王妃であった。陳を伴れて往った女は
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)