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濟
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すま
ふりがな文庫
“
濟
(
すま
)” の例文
新字:
済
で、
貴方
(
あなた
)
は
好
(
よ
)
い
時代
(
じだい
)
が
來
(
こ
)
やうと
濟
(
すま
)
してもゐられるでせうが、いや、
私
(
わたくし
)
の
言
(
い
)
ふことは
卑
(
いやし
)
いかも
知
(
し
)
れません、
笑止
(
をか
)
しければお
笑
(
わら
)
ひ
下
(
くだ
)
さい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ば
詫
(
わび
)
させ其夜の中に事を
濟
(
すま
)
せ叔母も名主方へぞ參りける是は傳吉が
留守中
(
るすちう
)
おはや憑司は
不義
(
ふぎ
)
なしお梅は昌次郎と
密通
(
みつつう
)
に及びて居たるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
亡父に對しても不
二
相
濟
(
すま
)
一
事に御座候處、御承知も被
レ
下候半、昨年出京仕候處、不
二
容易
一
重職を蒙り、何とも恐入候次第に御座候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
現在
(
げんざい
)
うけ
合
(
あ
)
ひしは
我
(
わ
)
れに
覺
(
おぼ
)
えあれど
何
(
なに
)
の
夫
(
そ
)
れを
厭
(
いと
)
ふ
事
(
こと
)
かは、
大方
(
おほかた
)
お
前
(
まへ
)
が
聞
(
きゝ
)
ちがへと
立
(
たて
)
きりて、
烟草
(
たばこ
)
輪
(
わ
)
にふき
私
(
わたし
)
は
知
(
し
)
らぬと
濟
(
すま
)
しけり。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今度
(
こんど
)
の
旅
(
たび
)
は、
一體
(
いつたい
)
はじめは、
仲仙道線
(
なかせんだうせん
)
で
故郷
(
こきやう
)
へ
着
(
つ
)
いて、
其處
(
そこ
)
で、
一事
(
あるよう
)
を
濟
(
すま
)
したあとを、
姫路行
(
ひめぢゆき
)
の
汽車
(
きしや
)
で
東京
(
とうきやう
)
へ
歸
(
かへ
)
らうとしたのでありました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
食事が未だ濟まないと云ふと、食べないで居ると
身體
(
からだ
)
が餘計に疲れるからと云つて、よろよろと歩く私を
伴
(
つ
)
れて氏は一度
濟
(
すま
)
して歸つた食堂へ
復
(
また
)
行つた。
巴里まで
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
ロレ さゝ、
予
(
わし
)
と一しょにござれ。
速
(
はや
)
う
濟
(
すま
)
してのけう。
慮外
(
りょぐわい
)
ながら、
尊
(
たふと
)
い
教會
(
けうくわい
)
が
二人
(
ふたり
)
を
一人
(
ひとり
)
に
合體
(
がったい
)
さするまでは、さし
對
(
むか
)
ひでゐてはなりませぬのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
黄昏
(
たそがれ
)
に
漸
(
やうや
)
く
其處
(
そこ
)
へ
繋
(
かゝ
)
つた
高瀬船
(
たかせぶね
)
が、
其處
(
そこ
)
らで
食料
(
しよくれう
)
を
求
(
もと
)
め
歩
(
ある
)
いて
遲
(
おそ
)
く
晩餐
(
ばんさん
)
を
濟
(
すま
)
してまだ
眠
(
ねむ
)
らずに
居
(
ゐ
)
たのであつたらう。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もう
少
(
すこ
)
しの
事
(
こと
)
で、
其
(
その
)
安井
(
やすゐ
)
と
同
(
おな
)
じ
家主
(
やぬし
)
の
家
(
いへ
)
へ
同時
(
どうじ
)
に
招
(
まね
)
かれて、
隣
(
とな
)
り
合
(
あは
)
せか、
向
(
むか
)
ひ
合
(
あは
)
せに
坐
(
すわ
)
る
運命
(
うんめい
)
にならうとは、
今夜
(
こんや
)
晩食
(
ばんめし
)
を
濟
(
すま
)
す
迄
(
まで
)
、
夢
(
ゆめ
)
にも
思
(
おも
)
ひ
掛
(
が
)
けなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勉強時間中は子供たちと一緒にゐなくてはならなかつたし、それから、今日はお祈を
誦
(
よ
)
み、みんなを寢かす番に當つてゐた。その後で私は他の先生たちと一緒に夕食を
濟
(
すま
)
した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
挨拶を
濟
(
すま
)
した私達は緊張した心のまま席に着いて、靜かに先生の顏に視線を集中した。
猫又先生
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
『
音
(
おと
)
?。』と
私
(
わたくし
)
も
思
(
おも
)
はず
立止
(
たちどま
)
つて
耳
(
みゝ
)
を
濟
(
すま
)
すと、
風
(
かぜ
)
が
傳
(
も
)
て
來
(
く
)
る
一種
(
いつしゆ
)
の
響
(
ひゞき
)
。
全
(
まつた
)
く
無人島
(
むじんたう
)
と
思
(
おも
)
ひきや、
何處
(
いづく
)
ともなく、トン、トン、カン、カン、と
恰
(
あだか
)
も
谷
(
たに
)
の
底
(
そこ
)
の
底
(
そこ
)
で、
鐵
(
てつ
)
と
鐵
(
てつ
)
とが
戞合
(
かちあ
)
つて
居
(
を
)
るやうな
響
(
ひゞき
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其處
(
そこ
)
のところを
密
(
そつ
)
と
赤手
(
すで
)
で
捕
(
つかま
)
へて呉れる…… 暖い手で、
握
(
にぎ
)
ツて
遣
(
や
)
ツても、
濟
(
すま
)
アして
掌
(
てのひら
)
を
這
(
は
)
ツてゐる
奴
(
やつ
)
を螢籠の中へ入れる…… 恰ど
獄屋
(
ひとや
)
へ
抛込
(
ほうりこ
)
まれたやうなものだが、
些
(
ちつ
)
ともそれには頓着しない。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
付て
御引取
(
おんひきとり
)
成るべしと申ゆゑ
夫
(
それ
)
より忠兵衞は
早速
(
さつそく
)
甚太夫の方へ
掛合
(
かけあひ
)
しに父甚太夫も大いに喜び萬事すら/\と根引も
濟
(
すま
)
しかば文藏お時の兩人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
偶
(
たま/\
)
抽斗
(
ひきだし
)
から
出
(
だ
)
した
垢
(
あか
)
の
附
(
つ
)
かぬ
半纏
(
はんてん
)
を
被
(
き
)
て、
髮
(
かみ
)
にはどんな
姿
(
なり
)
にも
櫛
(
くし
)
を
入
(
い
)
れて、さうして
弔
(
くや
)
みを
濟
(
すま
)
すまでは
彼等
(
かれら
)
は
平常
(
いつも
)
にないしほらしい
容子
(
ようす
)
を
保
(
たも
)
つのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
カピ長 それ、パリスどのを
呼
(
よ
)
びにやって、
速
(
はや
)
う
此事
(
このこと
)
を
知
(
し
)
らせい。
明日
(
あす
)
は
朝
(
あさ
)
の
間
(
ま
)
に
此
(
この
)
縁結
(
えんむす
)
びを
濟
(
すま
)
さうわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この時の私の
表向
(
おもてむ
)
きの用事は、靴を
誂
(
あつら
)
へる爲めに寸法をとらせることだつた。で、私は、最初にその用を
濟
(
すま
)
してしまつてから、
清潔
(
せいけつ
)
で靜かな小さい通りを、靴屋から郵便局へと歩いて行つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
來りし
甲斐
(
かひ
)
もなく甚だ殘念に存するのみ既に師父の
葬送
(
さうそう
)
は門弟中
厚
(
あつ
)
く世話致し呉し由ゆゑ道場の
跡片付
(
あとかたづけ
)
など
濟
(
すま
)
して
漸々
(
やう/\
)
今日
(
けふ
)
此所まで
戻
(
もど
)
りしなりと此程の
事故
(
ことがら
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
卯平
(
うへい
)
にも
子供
(
こども
)
にも
濟
(
すま
)
ぬやうな
氣
(
き
)
がしたので
近所
(
きんじよ
)
へ
義理
(
ぎり
)
を
足
(
た
)
すというて
出
(
で
)
て
菓子
(
くわし
)
の
一袋
(
ひとふくろ
)
を
懷
(
ふところ
)
へ
入
(
い
)
れて
來
(
き
)
た。
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
與吉
(
よきち
)
はもう
眠
(
ねむ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
卯平
(
うへい
)
は
變
(
へん
)
なことをすると
思
(
おも
)
つて
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
濟
部首:⽔
17画
“濟”を含む語句
相濟
事濟
見濟
濟難
聞濟
仕濟
經濟
百濟
返濟
經濟上
經濟状態
經濟界
濟度
釣濟
裁許濟
開濟
米國經濟界
積濟
相濟迄
默弟濟納
...