“蜑”の読み方と例文
読み方割合
あま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほっと一息つく間もない、吹煽ふきあおらるる北海の荒浪が、どーん、どーんと、ただ一処ひとところのごとく打上げる。……歌麿の絵のあまでも、かくのごとくんばおぼれます。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
潮風しおかぜに吹き流されて。この島のいそにでも打ちあげれば、あまの子が拾うてたきぎにでもしてしまうだろう。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
... あまとあるは、海に潜る海女にてはなく、いにしえは海辺の遊女の異名であったあまを指したもので」。刀自殿はな顔をして「それまた、変った御説よの」と乗出してこられた。
玉取物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)