“願人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんにん25.0%
ぐわんにん25.0%
グワンニン25.0%
ねがひにん12.5%
ねがいにん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さればらくだと思いて拾いたる願人がんにん坊主が、やがて、かつがれながら後棒のらくだの兄弟分と何やら話すを聞きとがめ、先棒の紙屑屋、振り返りて
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
其外そのほか西村利三郎を連れて伊勢から仙台に往き、江戸で利三郎が病死するまで世話をした黄檗わうばくの僧剛嶽がうがく、江戸で西村を弟子にした橋本町一丁目の願人ぐわんにん冷月れいげつ
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
江戸時代には、淡島願人グワンニンと言ふ乞食房主が廻り歩いて、此信仰を宣伝し、婦人達から、衣類を奉納させたり、かもじ其他の穢物ケガレモノを集めて廻つたりした。
町方等へ下宿げしゆく致しけり偖又享保十年十月廿九日願人ねがひにん憑司夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
片山警部の話はこうなんだ……あの二通の上演脚本あげほんは八月の十五日に願人ねがいにんの桜間っていう弁護士から受取って、九月の三日に許可したものだが、その九月六日……昨日きのうの朝の事だ
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)