“下宿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げしゆく50.0%
げしゅく26.7%
パンシオン16.7%
しもじゅく3.3%
パンション3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下宿げしゆくには書物しよもつたゞさつ『千八百八十一年度ねんどヴインナ大學病院だいがくびやうゐん最近さいきん處方しよはう』とだいするもので、かれ患者くわんじやところときにはかなられをたづさへる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そして五か月の恐ろしい試練の後に、両親の立ち会わない小さな結婚の式が、秋のある午後、木部の下宿げしゅく一間ひとまで執り行なわれた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
モスクヷを出発して来てから十日ばかりたって、伸子ももうウィーンでは下宿パンシオンの食事に出るパンの白さに目を見はらなくなった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
本街道のほうは下宿しもじゅくと上宿、本宿まで、馬、駕籠かごの問屋はもちろん、旅館をぜんぶ当ってみた。しかしその道は人馬の往来がはげしいので、はっきりしたことはわからなかった。
その木戸を通って (新字新仮名) / 山本周五郎(著)