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册
読み方 | 割合 |
さつ | 66.7% |
かしず | 11.1% |
かしづ | 11.1% |
かし | 11.1% |
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下宿には
書物は
唯一
册『千八百八十一
年度ヴインナ
大學病院最近處方』と
題するもので、
彼は
患者の
所へ
行く
時には
必ず
其れを
携へる。
あの
傷々しい、
骸骨のように
痩せた老翁が、たま/\若い美しい妻を
贏ち得て、後生大事にその人に
册き、それに満足しきっているらしい様子を見ては
げにや榮華は夢か
幻か、
高厦十年にして立てども一朝の煙にだも堪へず、朝夕
玉趾珠冠に
容儀正し、
參仕拜趨の人に
册かれし人、今は
長汀の波に
漂ひ、
旅泊の月に
跉跰ひて