“册(かしづ)” の例文
新字:冊
げにや榮華は夢か幻(まぼろし)か、高厦(かうか)十年にして立てども一朝の煙にだも堪へず、朝夕玉趾(ぎよくし)珠冠(しゆくわん)に容儀(ようぎ)正(たゞ)し、參仕(さんし)拜趨(はいすう)の人に册(かしづ)かれし人、今は長汀(ちやうてい)の波に漂(たゞよ)ひ、旅泊(りよはく)の月に跉跰(さすら)ひて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
時の帝(みかど)の中宮(ちゆうぐう)、後に建禮門院と申せしは、入道が第四の女(むすめ)なりしかば、此夜の盛宴に漏れ給はず、册(かしづ)ける女房(にようばう)曹司(ざうし)は皆々晴の衣裳に奇羅を競ひ、六宮(りくきゆう)の粉黛(ふんたい)何れ劣らず粧(よそほひ)を凝(こ)らして
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)