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六宮
読み方 | 割合 |
りくきゆう | 33.3% |
ろくきゅう | 33.3% |
リクキウ | 33.3% |
時の
帝の
中宮、後に建禮門院と申せしは、入道が第四の
女なりしかば、此夜の盛宴に漏れ給はず、
册ける
女房曹司は皆々晴の衣裳に奇羅を競ひ、
六宮の
粉黛何れ劣らず
粧を
凝らして
「雨を帯びたるよそほひの、
太液の芙蓉のくれなゐ、
未央の柳のみどりも、これにはいかでまさるべき、げにや
六宮の
粉黛の、
顔色のなきもことわりや、顔色のなきもことわりや」
六宮の
粉黛も色を失はむ孔雀一たび
羽尾ひろげなば