“六ヶ敷”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
むずかし42.9%
むつかし33.3%
むつかしき9.5%
むづかし9.5%
むずかしき4.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“六ヶ敷”を含む作品のジャンル比率
言語 > 言語 > 言語学11.1%
自然科学 > 植物学 > 植物学8.3%
哲学 > 倫理学・道徳 > 人生訓・教訓6.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
最初に与えられた仕事というのは、名士や夫人を訪問する事で、余り六ヶ敷むずかしい事とも思われませんが、中中然うでないのです。
職業の苦痛 (新字新仮名) / 若杉鳥子(著)
「やっぱり駄目だね。なんという六ヶ敷むずかしい連立方程式だろう。もっとも方程式の数が、まだ足りないのかも知れない」
獏鸚 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし折角の試みも細田氏が外に姿を現わさないので、その恐怖がどの位まで氏に影響しているかをあからさまに知ることは六ヶ敷むつかしいことでした。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「今日はひょっとしたら大槻おおつきの下宿へ寄るかもしれない。家捜しが手間どったら寄らずに帰る」切り取った回数券はじかに細君の手へ渡してやりながら、彼は六ヶ敷むつかしい顔でそう言った。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
それから、ここにあるいろいろな、名前からして六ヶ敷むつかしき経文は、案外詰まらないもので、こけおどかしの妄言集ではなかったかと、私には邪推されるのである。
冬の法隆寺詣で (新字新仮名) / 正宗白鳥(著)
これも中々六ヶ敷むつかしき字音である。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
私も女房に別れてよりここに五年、また欲しくなることもあるが、しかし女房がゐれば、こんなに呑気に暮すことは六ヶ敷むづかしからうと思ふと、優柔不断になつてしまふ。
散歩生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
第一文章がまるで成つて居らず、おまけに無禮な調子であると訂正されるうちに、作文でも手紙でも私は、眞に考へたことや感じたことを、そのまゝ書くべきものではなく、さういふことを餘程六ヶ敷むづかしい言葉を用ひて書くべきだ、さういふ窮屈を忍んで、決りきつたやうな眞面目さうな、いかめしさうな、そして思ひもよらぬ大袈裟な美しさうな言葉を連ねなければならぬのかと考へると、文字が亦、これがまた言語道斷といふ程拙劣であつて私は途方に暮れた。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
蒴と蓇葖とは中々六ヶ敷むずかしき文字を用いたものだがこれは果実分類上の術語テクニカルタームである果実の種類に対する特名と成っている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)