“六ヶ敷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むずかし46.4%
むつかし25.0%
むつかしき7.1%
むづかし7.1%
むずかしき3.6%
むずかしく3.6%
むつかしく3.6%
むづかしき3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初に与えられた仕事というのは、名士や夫人を訪問する事で、余り六ヶ敷むずかしい事とも思われませんが、中中然うでないのです。
職業の苦痛 (新字新仮名) / 若杉鳥子(著)
しかし折角の試みも細田氏が外に姿を現わさないので、その恐怖がどの位まで氏に影響しているかをあからさまに知ることは六ヶ敷むつかしいことでした。
三角形の恐怖 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これも中々六ヶ敷むつかしき字音である。しかし上の葇はジュウとむ事は誰れでも想像が附くが下の荑は音はテイである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
さういふことを餘程六ヶ敷むづかしい言葉を用ひて書くべきだ、さういふ窮屈を忍んで、決りきつたやうな眞面目さうな、いかめしさうな
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
蒴と蓇葖とは中々六ヶ敷むずかしき文字を用いたものだがこれは果実分類上の術語テクニカルタームである果実の種類に対する特名と成っている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
六ヶ敷むずかしく考へればきりはありませんが、手軽に考へられない事は決してないと、私は思ひます。
男性に対する主張と要求 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
ハ牛込通寺町とおりてらまち松源寺ニ同居致候浪人ニテ鷲巣(原本ノママ)郁太郎ト申ス者右ノ書ヲ出板致シ、板行摺はんこうずりハ神田松永町半次郎ニテ摺上候処右ノ書物段々六ヶ敷むつかしく相成御詮議厳敷きびしきニ付キ
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
申自身番にて新藤市之丞などといふ六ヶ敷むづかしきの人は紙屑買かみくづかひにはあるべからず大方おほかた浪人者らうにんもの間違まちがひなるべしと云ゆゑ文右衞門は當惑たうわくなせしかど是非共ぜひとも尋ねて金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)