“浪人者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろうにんもの50.0%
らうにんもの50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「エエ、口がしこいことを申すな。われわれをただの浪人者ろうにんものと思いおるか。おそれ多くも、羽柴はしばどのよりお声がかりで、てんおかたいの取りしまりをなす、南蛮寺なんばんじ番士ばんしだぞ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、よくのふかい呂宋兵衛は、もう南蛮寺を拝領はいりょうしたようなつもりで、すっかりここに根をやし、またボツボツと浪人者ろうにんもの山内さんないへあつめて、あわよくば、一こくじょうあるじをゆめみている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
申自身番にて新藤市之丞などといふ六ヶ敷むづかしきの人は紙屑買かみくづかひにはあるべからず大方おほかた浪人者らうにんもの間違まちがひなるべしと云ゆゑ文右衞門は當惑たうわくなせしかど是非共ぜひとも尋ねて金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
り本町通りの小西屋というては名高なだかき藥種問屋江戸指折ゆびをり豪商かねもちにてたれとて知ぬ者もなき大身代おほしんだいの嫁に成とは娘が出世しゆつせ此上なき喜びなれども此方こなたはまた見る影もなき浪人者らうにんもの釣合つりあはざるは不縁のもと決して是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)