“処士”の読み方と例文
読み方割合
しょし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
椽側えんがわから拝見すると、向うは茂った森で、ここに往む先生は野中の一軒家に、無名の猫を友にして日月じつげつを送る江湖こうこ処士しょしであるかのごとき感がある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「まあせかせないで下さい」と七十郎は盃を取った、「私のような処士しょしは、なかなかこういう御馳走にはありつけませんからね、——一つ受けてくれますか」
さきの陳達といいこの二者といい、いずれも元は江湖の処士しょしや良民だった者だろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)