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処士
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しょし
ふりがな文庫
“
処士
(
しょし
)” の例文
椽側
(
えんがわ
)
から拝見すると、向うは茂った森で、ここに往む先生は野中の一軒家に、無名の猫を友にして
日月
(
じつげつ
)
を送る
江湖
(
こうこ
)
の
処士
(
しょし
)
であるかのごとき感がある。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「まあせかせないで下さい」と七十郎は盃を取った、「私のような
処士
(
しょし
)
は、なかなかこういう御馳走にはありつけませんからね、——一つ受けてくれますか」
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
さきの陳達といいこの二者といい、いずれも元は江湖の
処士
(
しょし
)
や良民だった者だろう。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
処士
(
しょし
)
の分際として国老を問責するのは無礼でもあり、その仕方は
僣上
(
せんじょう
)
すぎる、というのである。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
処士
(
しょし
)
である七十郎が決行しようとしたのだ、それが、小野の家従に裏切られて繩にかかり、獄に
繋
(
つな
)
がれ、吟味らしい吟味もされずに打首となった、打首のうえ死躰をここへ捨てられたのだ
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
士
常用漢字
小5
部首:⼠
3画
“処士”で始まる語句
処士横議