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六ヶ敷
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むつかし
ふりがな文庫
“
六ヶ敷
(
むつかし
)” の例文
しかし折角の試みも細田氏が外に姿を現わさないので、その恐怖がどの位まで氏に影響しているかを
明
(
あか
)
らさまに知ることは
六ヶ敷
(
むつかし
)
いことでした。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
主翁は兎も角
忰
(
せがれ
)
や親戚の者共とも相談の上追って御返事すると云うた。「
六ヶ敷
(
むつかし
)
いな」彼は斯く思いつゝ帰途に就いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
社会の進運に振捨てられて無用の長物となってしまうが、いずれもそれほど
六ヶ敷
(
むつかし
)
いことではない。
我輩の智識吸収法
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
其
(
それ
)
ですが、江戸時代の文学だの、明治の文学だのと云ふ
六ヶ敷
(
むつかし
)
いことになると、言ひ
悪
(
にく
)
うございますから、
唯
(
たゞ
)
ね、小説、
草双紙
(
くさざうし
)
、
京伝本
(
きやうでんぼん
)
、
洒落本
(
しやれぼん
)
と云ふ
其積
(
そのつも
)
りで申しませう。
いろ扱ひ
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「今日はひょっとしたら
大槻
(
おおつき
)
の下宿へ寄るかもしれない。家捜しが手間どったら寄らずに帰る」切り取った回数券はじかに細君の手へ渡してやりながら、彼は
六ヶ敷
(
むつかし
)
い顔でそう言った。
雪後
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
▼ もっと見る
僕は思わず声を上げた。そして、そう思って見れば見る程、その事実は、益々ハッキリして来る。
勿論
(
もちろん
)
、そんな
六ヶ敷
(
むつかし
)
い、激しいステップのフィギュアーを持ったダンスを僕は知らなかった。
花束の虫
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
但
(
た
)
だ、自分が其の間に
種々
(
いろいろ
)
と考えて見ると、一体、自分の立てた標準に法って翻訳することは、必ずしも出来ぬと断言はされぬかも知れぬが、少くとも自分に取っては
六ヶ敷
(
むつかし
)
いやり方であると思った。
余が翻訳の標準
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“六ヶ敷”で始まる語句
六ヶ敷候