花束の虫はなたばのむし
岸田直介が奇怪な死を遂げたとの急報に接した弁護士の大月対次は、恰度忙しい事務もひと息ついた形だったので、歳若いながらも仕事に掛けては実直な秘書の秋田を同伴して、取るものも不取敢大急ぎで両国駅から銚子行の列車に乗り込んだ。 岸田直介——と言う …
作品に特徴的な語句
いう たま たた ふく 相手パートナー 切断きりた 別荘たく いつ 旋律リズム 別荘こちら 容貌かお 息絶こときれ くゆ かむ 水色ペイルブリュー こまか いわ 周章あわて わたし たのし こび きま 宛名アド 彼処あすこ 御尤ごもっとも 指差ゆびさし 衣摺きぬずれ 見捨みすて たず 識合しりあい 一寸ちょっと 不拘かかわらず 両国りょうごく まる しま あらかじ 二種ふたいろ 仕種しぐさ 仮令たとい 仰有おっしゃ 個有こゆう まま 兇行きょうこう うち およ 到頭とうとう はげ 勿論もちろん 吃驚びっくり 呆然ぼうぜん たしな 外郭がいかく やつ 姦通かんつう むし 対座たいざ 屹度きっと けわ 度々たびたび 怯懦きょうだ あたか 恰度ちょうど 意勢いせい 成程なるほど 房総ぼうそう たずさ おい 昏倒こんとう くら 曳摺ひきず かつ 朋輩ほうばい 林檎りんご 梟山ふくろやま よこた ほとん こと 派手はで 流石さすが 犬吠いぬぼう 獅噛しが 生際はえぎわ 真似まね 真面まとも 眩暈めまい にら みは 秋田あきた 突墜つきおと 立開たちはだか すじ 築地つきじ 缺片かけら しか 脅喝きょうかつ 臙脂えんじ