“脅喝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうかつ50.0%
けふかつ16.7%
ゆすり16.7%
いたぶ8.3%
おどかし8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうした方が脅喝きょうかつに有利であったばかりでなく、そこを目星にして集中して来るその筋の手配りを、引外ひきはずし引外し仕事をした方が、遥かに安全である事を幾度となく
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「——暴力や脅喝けふかつはいかんよ、絶対にいかん、……それは方面がちがふんだし、警察がうるさいからね、……個人で仕事をするなら、我輩の、柔よく剛を制す流でなくては、……」
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
脅喝ゆすり詐欺かたりの様な軽い罪によっても、しばしば首の飛んだことのある時代に、罪を犯したものが行くえを暗まし、「何方の穢多とも相分不申」
エタ源流考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
二人をかくまっておいて、時枝のおやじを脅喝いたぶろうという寸法だ。だからその時に佐賀署と連絡を取って、ネタを押えてフン縛ろうと思うておったのを、スッカリこわされて弱っとるところだ
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
男の言葉はありふれた脅喝おどかしかも知れないが、どうやら彼の態度には真実を語っているらしい意味有りげな様子が見えていた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)