“いたぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
板葺42.1%
強請21.1%
痛振21.1%
甚振10.5%
脅喝5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狭苦しい動坂どうざかの往来もふだんよりは人あしが多いらしかった。門に立てる松や竹も田端青年団詰め所とか言う板葺いたぶきの小屋の側に寄せかけてあった。
年末の一日 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その二人分の六百文を七蔵はみんなふところに押し込んでしまって、更に喜三郎にむかって山祝いの酒を買えと強請いたぶりかけると、喜三郎は素直に承知した。
半七捕物帳:14 山祝いの夜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
風に揺られ雨に痛振いたぶられていた。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
わだつみのなだは荒れて、風を痛み、甚振いたぶる波を
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
二人をかくまっておいて、時枝のおやじを脅喝いたぶろうという寸法だ。だからその時に佐賀署と連絡を取って、ネタを押えてフン縛ろうと思うておったのを、スッカリこわされて弱っとるところだ
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)