“むづかし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
六ヶ敷40.0%
20.0%
20.0%
嚴格20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も女房に別れてよりここに五年、また欲しくなることもあるが、しかし女房がゐれば、こんなに呑気に暮すことは六ヶ敷むづかしからうと思ふと、優柔不断になつてしまふ。
散歩生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
いつもかう御元気ごげんきが無くて、おむづかしいお顔面かほつきばかりなすつてゐらつしやるのは、どう云ふものかしらんと、陰ながら御心配申してをるので御座いますが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「それでもこの二三年はどうも御気分がおすぐれ遊ばしませんので、おむづかしいお顔をしてゐらつしやるのでございます」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「大変むづかしく成りましたのね。さうですね、それは那箇どつちかがわるい事も有りませう。又女の性分にも由りますけれど、一概に女と云つたつて、一つはとしに在るので御座いますね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
実際それは余程むづかしい、別にどうも外に言ひ様も無いですわ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
あそばすまじきものならず御最愛ごさいあいのお一人娘ひとりごとて八重やへ何分なにぶんたのむぞと嚴格むづかし大旦那おほだんなさまさへ我身わがみ風情ふぜいおほせらるゝは御大事おだいじさのあまりなるべしかれにつけこれにつけづかはしきはひとことりし對面たいめんとき此處こゝ居給ゐたまふとはおもひがけず郷里きやうりのことは
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)