“太液”の読み方と例文
読み方割合
たいえき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「雨を帯びたるよそほひの、太液たいえきの芙蓉のくれなゐ、未央びおうの柳のみどりも、これにはいかでまさるべき、げにや六宮ろくきゅう粉黛ふんたいの、顔色がんしょくのなきもことわりや、顔色のなきもことわりや」
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
太液たいえきの芙容新たに水をづ……という文句を知っているかな? ナニ知らぬ、無学の奴らじゃ! 白くて柔らくてつやがあって、白芙容の花のように見える肌、そちたちの肌は白芙容じゃ
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
太液たいえきの池の蓮花れんげにも、未央宮びおうきゅうの柳の趣にもその人は似ていたであろうが、またからの服装は華美ではあったであろうが、更衣の持った柔らかい美、えんな姿態をそれに思い比べて御覧になると
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)