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太液
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たいえき
ふりがな文庫
“
太液
(
たいえき
)” の例文
「雨を帯びたるよそほひの、
太液
(
たいえき
)
の芙蓉のくれなゐ、
未央
(
びおう
)
の柳のみどりも、これにはいかでまさるべき、げにや
六宮
(
ろくきゅう
)
の
粉黛
(
ふんたい
)
の、
顔色
(
がんしょく
)
のなきもことわりや、顔色のなきもことわりや」
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
太液
(
たいえき
)
の芙容新たに水を
出
(
い
)
づ……という文句を知っているかな? ナニ知らぬ、無学の奴らじゃ! 白くて柔らくて
艶
(
つや
)
があって、白芙容の花のように見える肌、そちたちの肌は白芙容じゃ
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
太液
(
たいえき
)
の池の
蓮花
(
れんげ
)
にも、
未央宮
(
びおうきゅう
)
の柳の趣にもその人は似ていたであろうが、また
唐
(
から
)
の服装は華美ではあったであろうが、更衣の持った柔らかい美、
艶
(
えん
)
な姿態をそれに思い比べて御覧になると
源氏物語:01 桐壺
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
玉の
腕
(
かひな
)
は真の玉よりもよく、雪の
膚
(
はだへ
)
は雨の結晶せるものよりもよく、
太液
(
たいえき
)
の
芙蓉
(
ふよう
)
の
顔
(
かんばせ
)
は、
不忍
(
しのばず
)
の
蓮
(
はす
)
よりも
更
(
さら
)
に
好
(
よ
)
し、これを
然
(
しか
)
らずと人に語るは、
俳優
(
やくしや
)
に似たがる若旦那と、宗教界の偽善者のみなり。
醜婦を呵す
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
液
常用漢字
小5
部首:⽔
11画
“太”で始まる語句
太
太陽
太刀
太鼓
太息
太夫
太郎
太々
太腿
太閤