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げしゆく
K
氏を
介しての、R
大使館からの
招待日だつたので、その
日彼は
袴などつけて、
時刻がまだ
早かつたところから、I
子の
下宿へ
寄つて一と
話してから
出かけた。
アヽ
杉山君何うか
過日は
何うも
僕が
酷く
酔うた、
前後忘却といふのは
彼の事かい、
下宿へ
帰つて翌日の十時
過まで
熟睡をして
了うたがアノ
様に
能う
寝た事は
余り無いよ
敏われながら
呆れる
計り、
天晴れ
未來の
文學者が
此樣のことにて
如何なる
物ぞと、
叱りつける
後より
我が
心ふらふらと
成るに、
是非もなし
是上はと
下宿の
世帶一切たヽみて