住所すみか)” の例文
かくてビルダデは悪人の運命を断定的に描述して、最後に確信の一語を加えて言うた「必ず悪き人の住所すみかはかくの如く神を知らざる者の所はかくの如くなるべし」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「ああ、かたじけのうござります。何たる、神様か、仏様か、おかげで清く死なれまする。はいはい、わたくし風情にここと申す住所すみかもござりませぬ。もう御暇おいとまを下されまし。」と揉手もみでをしつつ後退あとじさり
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただ僕が住所すみかは、天つ神の御子の天つ日繼知らしめさむ、富足とだる天の御巣みすの如一五、底つ石根に宮柱太しり、高天の原に氷木ひぎ高しりて治めたまはば、もも足らず一六八十坰手やそくまでに隱りてさもらはむ一七
現世うつしよのいずこにも、きみがためには住所すみかあらじ
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)