住宅すみか)” の例文
とある小山の麓に僅かに倒れ殘つた荒屋あばらやが即ちそれで、茅葺かやぶきの屋根は剥がれ、壁はこはれて、普通の住宅すみかであつたのを無理に教場らしく間に合せたため
古い村 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
そりゃそうだけれども少なくとも月にはそんな生存したものは一ぴきだっていないという定説なんだから、そんな事はあるまい。もう程なく帰って来るだろうから、それよりは飯でもすんだなら吾々の住宅すみか
月世界跋渉記 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)