“住持”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうじ71.4%
おつ4.8%
ぢうぢ4.8%
じうぢ4.8%
じゆす4.8%
ぢうじ4.8%
ジュウジ4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し此れが寺だとすれば、住持は恐ろしく悟の開けぬ、煩悩満腹、貪瞋痴の三悪を立派に具足した腥坊主である。彼は好んで人をう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
暫くすると、住持さんは小僧を呼んだ。小僧は三人居て、三人とも変な歪形な頭を持つてゐたが、呼ばれたので、素直に庫裏に集まつて来た。
せんと思ふ所にの如く住持け深く教へてける故大いに悦び拜々有難う御座りますとつゝ彼の位牌壇よりに有る足溜りへ足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其時在所の者が真言道場であつた旧地へ肉食妻帯門徒坊さんを入れるのは面白く無い、御寺の建つ事は結構だがうか妻帯をさらぬ清僧住持にしてきたいと掛合つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
どこか寺のお住持さんでもやつてくれんものか、したら村當局としても後援したいと思つとつたんですが、かうしたことは人のすすめを待つてはじめてやるといふもんであつちやなりませんのでな。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
奥州筋近来凶作此寺大破び、住持となりても食物しければ不住明寺となり、本尊だに何方取納しにやにはえず、草深く、狐梟のすみかといふもあり。
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)