つねの年にも増して寒さもきびしく、風も吹き荒れることの多いその年の暮れであつた。この地方は、北と東に向つて開き、海も近く、そこから吹き上げて來る風は、杉野たちの部落の後ろの山で行き止まりだつた。晝も夜も山に鳴る風の音に包まれながら、山裾の地 …
著者 | 島木健作 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「一」~「二」「文學界 第五卷第二號」1938(昭和13)年2月1日発行
「書下ろし長篇小説叢書 第十四卷」河出書房、1938(昭和13)年6月17日発行 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約9時間8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約15時間14分(300文字/分) |