“糅飯”の読み方と例文
読み方割合
かてめし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
取分け奥州の小百姓はそれがひどい、襤褸ぼろを着て糅飯かてめしを食つて、子供ばかり産んで居る。丁度、その壁土のやうに泥黒い、汚い、光ない生涯を送つて居る。
それから、蠶豆がもうぼつぼつ薄むらさきの花をつけ始めた、新しい蠶豆の入つた糅飯かてめしを思ひ出す、あれを食つてから東京へ行きたい、などとも云つた。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)