“貫木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぬき30.0%
たるき20.0%
かんのき20.0%
ぬき20.0%
くわんのき10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしは鎧戸の貫木かんぬきをはずすと、窓は前にいった裏庭にむかっているが、そこには張り出しも何もないので、切っ立てになっている壁を降りる便宜よすがもなく
きっと、最初の英人建築技師ディグスビイの設計を改修した所に、算哲のウイチグス呪法精神がもっているに違いないのだ。つまり、一本の柱、貫木たるきにもだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ようよう貫木かんのきをはずす音がして、門があいた。あけたのは、先に窓から顔を出した男である。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
駿介はかねて山から伐り出しておいた材木をもつて、苗床の周圍に立てる柱と、この柱を横に貫く貫木ぬきとを作つた。柱と貫木とをもつて、苗床の床框が成るわけだつた。
続生活の探求 (旧字旧仮名) / 島木健作(著)
やう/\貫木くわんのきをはづす音がして、門があいた。あけたのは、先に窓から顏を出した男である。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)